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管理職のための戦略的ICT活用研修 事例7

ワークショップ

「学校におけるICT活用のための管理職研修」

主催 日本教育工学協会(JAET)および 空知マルチメディア教育実践研究会
日時 平成22年1月8日(金) 午後1時~午後5時
場所 砂川市地域交流センター「ゆう」
講師 山西潤一(富山大学教授)
対象 公立小中学校の管理職、指導主事等
参加 空知地区小中学校の校長、教頭、主幹教諭、指導主事 16名

13:00 ~ 13:25 (25min)

イントロダクション

事務局あいさつ
オリエンテーション
研修の概要説明
  • 管理職研修のねらい
    -ICTを有効活用するために求められる管理職の戦略理解-
  • 本日の研修の流れ
  • 英国での管理職研修の実態について紹介
導入の活動
  • アクションチェックシートの記入(5分)


演習1:教育の情報化、多様なICT活用

13:25 ~ 13:55 (30min)

講義1:「教育の情報化とは何か」


  • 日本におけるICT戦略の流れの解説
  • 教育の情報化が目指すもの
    • 教科学習における授業改善
    • 校務の情報化
  • 教育の情報化の動向や整備目標の達成率の概要説明
  • ICTの効果に関する調査結果の紹介
  • 新学習指導要領における教科指導でのICT活用について解説
    • 授業での教員によるICT活用
    • 児童生徒によるICT活用
  • 児童生徒のICTスキルと教員のICTスキル・学習環境との相関について解説
  • 校務の情報化による効果
    • 校務負荷の軽減(直接的効果)
    • 情報の共有化(直接的効果)
    • 子どもの学力向上(副次的効果)
  • 教育の情報化の動向
    • PC一台あたりの児童生徒数(3.6人)の実現
    • 教員一人一台PCの設置
    • 学校CIOの設置 など
  • 地域格差など環境整備における課題の例示
  • 教員のICT活用指導力(A~E項目)の解説と結果の概要説明
  • ICT活用の阻害要因
    • ICT機器の不足
    • ICT活用場面がわからない
    • 教員のICT活用スキルの不足
    • 外部専門家の活用不足
  • 平成21年度補正予算による学習環境整備について


14:00 ~ 14:10 (10min)

ビデオ視聴1

管理職のための戦略的ICTコンテンツ総論(映像)をみる



演習2:改革への戦略

14:10 ~ 14:30 (20min)

個人作業1

ワークショップワークシートの記入
  • 自校の「課題」と「解決したいこと」
  • 課題解決のためのICT活用の実情について記入
  • 自校で導入可能なICT活用について


14:30 ~ 14:35 (5min)

休憩



14:35 ~ 14:45 (10min)

個人作業2

課題と対応策の洗い出し
ワークショップワークシートの内容に基づき、付箋紙に課題と対応策を1枚に1つ書き出す(課題:青色、解決策:黄色)


14:45 ~ 15:10 (25min)

グループ作業1

  • 自校の課題・解決策をグループで共有
  • 共有した課題・解決策をカテゴリ別にグルーピング
  • グループで新たな解決策を検討する
  • 新しい解決策については桃色の付箋紙に記載する


15:10 ~ 15:20 (10min)

ビデオ視聴:「愛知県小牧市の取組み事例」

課題解決にむけた管理職の具体的な行動について


15:20 ~ 15:30 (10min)

講演:改革のための取り組み

改革のための取組みと要因
○VISION(ビジョン)作り
  • 課題は何か?
  • ゴールのイメージを明確に持つこと
  • 解決までの時間に見通しを持つこと
○組織つくり
  • VISIONの共有化のための工夫
  • 支援体制
  • 管理職の役割
○経費の担保
  • 設備的な予算
    • 教育委員会(企画と申請)
    • 研究委託事業の受託
    • 民間の研究プロジェクトへの参画
  • 運用的な予算
    • 校費の重点配備
    • 保護者の協力


15:30 ~ 16:10 (40min)

グループ作業2

グループでのビジョン作り(30分)
整理した課題とその解決法について、改革への取組み、戦略をまとめる。


16:10 ~ 16:40 (30min)

プレゼンテーション

各グループがまとめた改革戦略を3分間でプレゼンテーション。
各グループの発表におけるキーワード
グループ①
【VISION】教師が変わると子どもが変わる
  • 「ICT活用は面倒」という現場の意識改革が必要
  • コンテンツ面の充実と使い勝手の向上がICT活用の普及には必要
  • 情報発信については肖像権に関する正しい対応を理解することが大切
グループ②
【VISION】夢を叶える学校作り
  • 次世代を育てていくにはICT活用が大切
グループ③
【VISION】学力向上
 学力向上のためには
  • ビジョンの共有と実施のための教員研修が重要
  • PDCAサイクルに基づく仕組みの構築
  • 地域、保護者にむけた取組み成果、結果の開示
グループ④
【VISION】元気に明るくやさしく賢い子ども達を育てる
  • ICT活用の普及には教員のICT活用能力の格差是正が必要
    そのためには、
  • 教員研修の充実を図る
  • ICT担当のTTの配置
  • 教委の理解や予算措置を行うためには学校(管理職)が強く現場の要望を上げていくことが重要



まとめと今後の課題

16:40 ~ 16:50 (10min)

まとめと今後の課題(レポート・宿題など)

講師による研修のまとめ
  • これから管理職に求められる指導力は“戦略的な指導力”
    戦略的な指導力とは、学校経営計画(ビジョン)に基づく現場の状況、要望を行政や地域・保護者にしっかりと伝えていく力
  • ビジョンの実現にはスタッフにビジョンを伝える力、分かちあう力も必要


ビジョンの実現のためのICT活用には、
  • 現在と将来を見据えた活用が大切
  • 現在の課題でICT活用によって解決できる事、将来の課題においてICT活用で実現できることを見定めて実行する
  • 教育の情報化とは手段であると同時に次代を担う子ども達の能力形成という点においては目標であることを理解する
  • 目指すべき教育環境は「ICTがいつでも使える教室」であって、「ICTをいつも使う教室」ではない。このことにより「ICTを誰のために、いつ使うか」という良いアイデア、良い学習環境が生まれてくる。
  • 学校のICT化が進むことで地域との連携が生まれ、学校を核としたコミュニティの活性化に繋がる


16:50 ~ 17:00 (10min)

質疑応答とアンケート記入

質疑応答
アンケート記入
最終課題:
今回の研修を体験から得た知識やアイデアを基にして、あなたは、管理職として、これからどのような問題に焦点化して取り組めそうに思いますか。長期的な計画と短期的な計画について簡単に書いて下さい。
  • 長期的計画・・・
  • 短期的計画・・・




  • レポートより
      課題1.今回の研修に参加して、気づいたこと、感じたこと
    • 誰かが動かなければ現状は変わらない。まず校長が動き、具体的な方向性を示さなければならない。(小学校 校長)
    • ICTを効率よく活用することの重要性を改めて思った。ICTに振り回されずにうまく活用すること。(小学校 校長)
    • ICT教育への活用について校長としての目標を設定することの必要性と時系列に沿って計画することの大切さを感じた。
          (小学校 校長)
    • ICTの活用については現場の教師が日常業務をこなしながら身に着けていくことは難しい。これからの学校教育に携わる学生こそ
          しっかりと教育していただけると現場の教師への刺激となりよりスピード感をもって浸透していくのではないかと思います。
          (中学校 教頭)
    • 教頭職で同じグループを構成していただき本音で話すことができてよかった。(小学校 教頭)
    • ICTに関わる課題が明確になりました。ICTに関する課題、解決の話し合いとビジョンに関する話し合いとの関連性がわかりにくかった。
          (小学校 校長)
    • ICT化は今後の学校教育に充実のためには大変有効な手段である。しかしそのための教師の資質向上は欠かすことができない。
          (中学校 校長)

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